2014年08月26日

『恋の華・白蓮事件』永畑道子著(1982/新評論)

本当に久しぶりの、このブログへの投稿である。
ご無沙汰をお詫びしつつ、これからの当ブログの「基幹ブログとのすみわけ」について、少し述べたい。

基幹ブログは「藤沢摩彌子あれこれ 花々の日記」。作家・藤沢摩彌子オフィシャルブログとして別にある。姉妹にたとえると基幹ブログが姉で「藤沢摩彌子あれこれU」のこちらは主に芸術関係に絞って書こうと思って立ち上げた「姉妹ブログの妹」のほう。姉にあたる基幹ブログへのアップもとどこおりがちだったが、あちらも少しずつでもブログアップを続けていくつもりである。
そして、こちらUのほうも、書評、などを中心に書いていこうと思う。さらりと書くのがすきなので、さらりとお読みいただきたい。

さて、本題。
『恋の華・白蓮事件』。本書の主役は、いま話題の柳原白蓮である。
わたしもテレビドラマで魅了された。
ドラマでは、恋に落ちるまでがとてもよかった。
女優の存在感が抜群、さらに年上の夫を演じた男優にも色気があり、絶妙であった。
ドラマに惹かれて、本を読んだ。
その本が、またじつに魅力的であった。

永畑道子の本は、まとまったものを読んだことがなかった。女性の生き方を追った評伝を書く人、という認識はあったが、はじめての邂逅であった。
しかし、じつに取材が行き届き、なお実像を真剣に探ろうとするやさしさに満ちた筆遣いが見られて、まことに充実した内容であった。
私自身、いま、ある女性の評伝を書いているので、評伝を書く上での苦労はよくわかる。かなりの面白さと思いがけない障害につらい思いを重ねることもあって、評伝は難しい、と思うのだ。
しかし、本書を読んでみて「やはり評伝は面白い!」と、思わずひざを叩いてしまう、そんな充足感が読後にもたらされた。
あまり多くを語るまい。ぜひ、お読みいただければと思う。
ドラマの後半がどうなっていくかも楽しみだが、評伝を読む楽しさも格別である。
posted by fujisawam at 23:41| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする