2017年08月27日

『尾崎まゆみ歌集』現代短歌文庫132@砂子屋書房

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早稲田大学の同級生で、歌人の尾崎まゆみさんから歌集を送っていただいた。
もう何冊も歌集を出している、歌壇の重鎮のひとり、と言っていい存在だ。

大学時代から存在感があった。確か卒論は某詩人を選んだと記憶している。
その当時から「言葉」にたいしての感覚は鋭敏であった。
大学卒業後、神戸に住んで、塚本邦雄に師事し才能を開花させていったようだ。

ようだ、というのは、大学卒業後、しばらく交遊が途絶えていたから。
わたしはわたしで小説家を目指しながら、いろいろな方向性を探って、忙しかったからである。

あるころから、年賀状のやりとりが始まった。
彼女とおなじ歌人として活躍している早稲田の同級生鹿取未放さんとは親しく付き合っていたから、
鹿取さんから、尾崎さんの情報を得ていた。
一昨年であったか、東京で短歌関係のシンポジウムがあり、神戸から上京した尾崎さんと久しぶりに一言言葉を交わした。
会えば、大学時代と変わらない雰囲気で、40年あまりの「時」が吹っ飛んでいくようだった。

さて、本題。
今回の作品集は、現代短歌文庫のなかの一冊。素晴らしい活躍である。

本を開く前、最初の一首が何か。気になった。
もし、私が本を編むなら、最初の一首を何にするか。選びに選ぶからだ。

 『微熱海域』のなかの「協和音」の一首

  協和音 息をひそめて迎へたるさつきまつ
  花たちばなの香を

書き言葉と、音と、匂い、が満ちている一首であった。


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2016年10月04日

『鬼の研究』馬場あき子再読

大変なご無沙汰をしてしまった。
もうひとつのブログについても、更新が間遠になっている。
今後、このブログを整理しようかどうか思案しているところに、「書評」という項目を設けてあったのに気づいた。

9月に能『安達原(黒塚)』のお話を、ある小さな集まりですることになって、もろもろ参考書をひもといているうちに、『鬼の研究』を再読して、著者である馬場あき子先生のすごさを、あらためて思い知った。
せっかく「書評」項目があるので、そのことを記しておきたいと思う。
「鬼のかなしみ」が行間からにじみ出てくる、歴史に残る名著である。

ちくま文庫から出ているので、ぜひご一読いただきたい。
私ももう一度読み返そうと思っている。
posted by fujisawam at 22:07| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月18日

『機長!』『お洒落極道』ひさしぶりの書評二冊。

久々の投稿である。
白蓮以来。
およそ半年ぶりということになろうか。
いまNHKの朝ドラは、すでに別のドラマになっている。
その『マッサン』も、大好評のうちに3月末で終了する。
時の流れは早い。

ところで、今回も本の紹介である。
一冊目は、知人が関わっているので気になって読んだが、なかなか臨場感があって、読ませる本。
ANAの元機長によるドキュメンタリータッチの新書である。
タイトルは、そのまま『機長!』。
サブタイトルに〜飛行2万1456時間、きたえた翼に乗って〜とあるように、その長年にわたるキャプテンとしてのドラマの数々がこのホンには詰まっている。ちょっとほかにない内容なので、飛行機好きの方、筋書きのないドラマをお好みの方には、おススメである。
井上博著。廣済堂新書。800円+税。

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もう一冊も、凄い本だ。
わたしの高校の大先輩にあたる島地勝彦さんの新著。
タイトルがふるっている。『お洒落極道』。
「極道」とは読んで字の如し。お洒落道まっしぐらの人生そのままを書かれているようだ。
ようだ、というのは、まださわりだけしか読んでいないため。
これからじっくり読むつもりだが、島地さんの書かれた本ということで、姿かたちを知っている身からすれば、面白いものがぎっしり詰まっているお宝本であるに相違ない、と考えている。
元『週刊プレイボーイ』の名物編集長。柴田錬三郎、今東光、開高健、・・・。著名な作家たちとの数々の交流をひっさげ、編集者から作家に転進したつわものである。
現在は伊勢丹新宿店メンズ館8階にサロン・ド・シマジというコーナーも。
土日の午後一時からは(不定期かもしれないが)特別にバーを開いている。
開店して二年になるということだったが、わたし自身多忙をきわめていたため、なかなか訪れることができなかった。
つい先日、初めて出かけた。
想像以上にすてきな空間が広がっていた。
本はそこで求めたのである。

一読の価値があると、断言できるお洒落な本。
ぜひ、おススメさせていただきたい。
島地勝彦著。小学館。1,500円+税。

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2014年08月26日

『恋の華・白蓮事件』永畑道子著(1982/新評論)

本当に久しぶりの、このブログへの投稿である。
ご無沙汰をお詫びしつつ、これからの当ブログの「基幹ブログとのすみわけ」について、少し述べたい。

基幹ブログは「藤沢摩彌子あれこれ 花々の日記」。作家・藤沢摩彌子オフィシャルブログとして別にある。姉妹にたとえると基幹ブログが姉で「藤沢摩彌子あれこれU」のこちらは主に芸術関係に絞って書こうと思って立ち上げた「姉妹ブログの妹」のほう。姉にあたる基幹ブログへのアップもとどこおりがちだったが、あちらも少しずつでもブログアップを続けていくつもりである。
そして、こちらUのほうも、書評、などを中心に書いていこうと思う。さらりと書くのがすきなので、さらりとお読みいただきたい。

さて、本題。
『恋の華・白蓮事件』。本書の主役は、いま話題の柳原白蓮である。
わたしもテレビドラマで魅了された。
ドラマでは、恋に落ちるまでがとてもよかった。
女優の存在感が抜群、さらに年上の夫を演じた男優にも色気があり、絶妙であった。
ドラマに惹かれて、本を読んだ。
その本が、またじつに魅力的であった。

永畑道子の本は、まとまったものを読んだことがなかった。女性の生き方を追った評伝を書く人、という認識はあったが、はじめての邂逅であった。
しかし、じつに取材が行き届き、なお実像を真剣に探ろうとするやさしさに満ちた筆遣いが見られて、まことに充実した内容であった。
私自身、いま、ある女性の評伝を書いているので、評伝を書く上での苦労はよくわかる。かなりの面白さと思いがけない障害につらい思いを重ねることもあって、評伝は難しい、と思うのだ。
しかし、本書を読んでみて「やはり評伝は面白い!」と、思わずひざを叩いてしまう、そんな充足感が読後にもたらされた。
あまり多くを語るまい。ぜひ、お読みいただければと思う。
ドラマの後半がどうなっていくかも楽しみだが、評伝を読む楽しさも格別である。
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2014年03月23日

米国アカデミー賞授賞式(BS再放送)

深夜何気なくBSをつけると、3月はじめに放映された米国アカデミー賞授賞式の光景が目に飛び込んできた。
昨日の夜のことである。
あまり遅い時間だったので、見ようかどうしようか迷っているうちに、面白いので、全部見てしまった。
司会者の女性のウイットに富んだ話術の見事さと、会場に居並ぶ絢爛豪華な俳優たちの華麗な衣装と存在感にもひかれた。

そして、助演女優賞のプレゼンターに、キム・ノヴァクの名前がコールされたときは、会場も興奮していたが、わたしも十分に驚いた。あのキム・ノヴァクが登場するなど思いもよらぬことだった。
いつもDVDを借りにいくTSUTAYA ROPPONNGI TOKYOでは、クラシック映画の棚にある名画に出演している大女優。調べると1933年2月生まれというから、相当な高齢だが、存在感はぴか一であった。

もしかしたら、プレゼンターとして男優も伝説的な方が登場するのでは、との期待に応えてくれたのが、シドニー・ポアチエの登場。会場内にポアチエが現れたときの、じわもすごいものがあった。
posted by fujisawam at 01:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする